

第59回 日本作業療法学会(香川)
去る11月9日(日)、香川県の高松市で開催された日本作業療法学会にて、教育セミナーを担当させていただきました。 当日は生憎の雨模様でしたが、多くの方が会場へいらしていただき本当にありがたい限りのセミナーでした。また、終了後も多くの方が名刺交換をしてくださり、出会いに感謝とご縁を感じるひと時でもありました。 セミナーでは、働く人のメンタルヘルスの現状、働く人を支援する作業療法士について、産業領域に関与する上での課題、関与機会を創出する方法の案などをお話しいたしました。 限られた時間でもあり、あの場ではお話ししきれないことも多々ありましたが、企業と働く方の支援に関心をお持ちの方にとって、少しでもヒントや再確認になればとの思いでお話しいたしました。 現在、作業療法士にとって、産業保健、産業精神保健、健康経営などなど、企業や働く方への携わり方は様々ありますが、作業療法士の視点や知識・技術、経験などが少しでも困っている方々の役に立ったなら、一人でも多くの働く方に笑顔が増えたなら、専門職として冥利に尽きるのではないでしょうか。...


そのバスに乗るか見送るか
日々を過ごしていると、大小様々なバスが自分のもとへやってきます。 そのバスを待っていたわけでもなく、そこにバス停がないのにもかかわらず。 ある日は、非常にゆっくりとしたスピードでバスが到着し、とても憂鬱そうな表情の運転手が乗降口の扉を億劫そうに手動で開閉します。なかなか走り出さないそのバスは、しばらく経ってからようやくノロノロと走り出しました。 乗客はそれなりに乗っていますが、どの乗客も表情がすぐれず、うつむいているか席にもたれかかるようにしてぼんやりと窓の外を見ていました。 蛍光灯が点いている車内ですが、薄暗く、チカチカと不規則に点滅する蛍光灯もいくつかありました。 そのバスに乗る私も、憂鬱で重い気持ちを背負いながら隅の席に力なく座っていました。 エンジン音もウィンカーの音ですらも、どこか力なく響き、虚しく車内に響きます。 運転手も乗客も誰もかれもが溜め息をつく、とても鬱屈とした雰囲気のバスでした。 不思議とそのバスから見る外の景色はどれも灰色に見えるものでした。 またある日は、バスが猛スピードでやってきて、けたたましいブレーキ音とともに到着し

